『THIS IS IT』・・・マイケルの魂は永遠に受け継がれて。：Listen to My Heart：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

『DRAGON KNIGHT』・イベント..｜ブラッド・バレットは試練に屈する・・・。.. ブログトップ

『THIS IS IT』・・・マイケルの魂は永遠に受け継がれて。　[貴水博之] [編集]

我が愛しのボーカリスト・HIROがこよなく崇拝していたマイケル･
ジャクソンが突然天に召されてから、早いものでもう5ヶ月が経って
しまいました。

先月下旬から日本を含めた全世界でロードショー公開された、彼の
ライブ・リハーサル映像をまとめたドキュメンタリー映画・『THIS IS IT』
を、彼の月命日である今週25日に我が地元・川崎にて観て参りました。

勿論その理由は、HIROに倣って私もマイケルの最期の姿を自分の
この目に焼き付けておきたかったから・・・。

7月にロンドンで行われる予定だったライブは、当初の予定ならばその
直後から50公演ものロング・ツアーになる筈でした。
ところがマイケルは重病で無かったにも関わらず、不本意な理由で永遠
の眠りに就いてしまったのです。

映画本編を観た全体的な感想としては、リハーサルとは言うものの余りに
完璧に近過ぎて、まるでライブそのものを観ているかのような錯覚を受け
ました。
それが証拠に、マイケルのステージングに合わせて私は無意識の内に
身体を揺らしていたんですから・・・。

このドキュメンタリー映画には、当初ライブ・ステージで流される予定だった
CG映像や特殊映像も含まれていたんですが、どれを取っても素晴らしい
ものばかりでした。

OPからEDまで、彼のダンスもボーカルも本当に本番のステージに近い
仕上がりだったと思いました。
それほどマイケルは、リハに於いても完璧を求めていたような気がして
なりません。

そしてマイケルは、穏やかな声のまま周りのスタッフに対する駄目出し
もしっかり忘れませんでした。

マイケルはあるスタッフに対して注意する時、こんな言葉を告げます。

「怒っているんじゃないよ。　”愛”なんだ。」

彼が、そのスタッフを強く信頼していたからこその発言だったんでしょうね。

そして観客に対してパーフェクトなステージを見せる為には、どんな些細な
ミスやトラブルも許されない、真のエンタテイナーであるマイケルだからこそ
出来る発言だったのだとも思いました。

国内外問わずどんなアーティストでもそうだと思いますが、ライブは自分
一人だけで出来るものではありません。

制作スタッフやサポート・ミュージシャン、ダンサー、パフォーマー、そして
慌しい日常から解放される為に自分に逢いにやって来る観客等、あらゆる
人達が揃って初めて生み出されるものなのです。

マイケルは、そんな彼らを全てひっくるめて愛してくれていたのかも知れ
ませんね・・・。

先月中旬のaccess・ハワイイベントにて、私は時間さえあればホテル客室
の備付ラジオでFM局・KSSKをずっと聴いていたんですが、1日1回以上は
必ずマイケルの最後の新曲『THIS IS IT』が繰り返し流れていました。

今回のドキュメンタリー映画のタイトル・ナンバーにもなったこの曲が、映画
本編のエンディングに流れ始めた時、私は改めて彼の不在と言う悲しい事実
を突き付けられたような気がしました・・・。

図らずもマイケルの遺作となってしまった『THIS IS IT』は、単なる追悼映画
等ではなく、彼のプロ魂と音楽に対する情熱、そして彼が地球と言う惑星を
丸ごと包み込むような愛情を持っていた事を、多くの人達に伝えるべく作ら
れた作品だと思います。

晩年の彼は、どちらかと言うと音楽活動よりもスキャンダル的なネタの方が
大きく取り上げられていました。

もしも今回のロンドン公演が無事に成功していたら、彼に対する評価は又
持ち直したのではないだろうか？
彼こそが真のエンタテイナーであると、多くのファンが絶賛したのではない
だろうか？
ふと私は、そんな風に感じてしまいました。

マイケルの最期の姿はきっとHIROの心にも強く深く残っていくに違いない、
と感じた月命日の夜でした・・・。