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『窯変 源氏物語 ~玉鬘~』・千秋楽プチレポ♪ [貴水博之]

今日は朝から眩しい陽射しが燦々と降り注いでいて、まさに”HIRO日和
(笑)”な一日でしたわね~♪

と言う訳で、遂に本日楽日を迎えた『窯変源氏物語 ~玉鬘~』を見届ける
べく、例によって午後から仕事を蹴り倒して(苦笑)、”北千住の館”へ行って
参りました!!!

今日も相変わらず凛々しい袴姿を披露してくれた光の君ことHIRO様は、
多少余裕の表情を見せつつ楽日の朗読も完璧にこなしてくれていました!

そして第一幕の中盤と第二幕の終盤にHIROが歌う『船歌』は、初日の
時よりも更に伸びやかなハイトーンが冴えまくりで・・・私はまたしても
彼の歌声に暫し聞き惚れてしまいましたわっ!!!(*^_^*)

原作本の第6巻をお持ちのHIROファンなら既にもう読んでいる事と
思いますが、この『船歌』は遠く筑紫に住まいを移していた夕顔の
忘れ形見こと後の玉鬘と彼女を庇護する乳母の一族が再び都に
戻るべく船に乗り海を渡っていく場面に登場します。

その歌詞に乗せたメロディーは、まるでハイトーンの持ち主であるHIRO
最大の武器を知り尽くしたかのような調べに仕上がっていて、個人的には
どことなく民謡っぽいと言うか、長唄みたいな印象を強く受けました。
HIRO側としては、ひょっとしたら歌い難かったかも知れませんけど・・・。

私はどちらかと言うと、第二幕での台詞回しが好きだったかな?

第二幕では、光の君+右近(夕顔の元・侍女)や同じく光の君+紫の上
(光源氏の正妻)との会話シーンが中心で、やっとHIROの活躍の場が
広がっていきます。

と言うのも、第一幕での光の君ってば、ほぼナレーション的な役割しか
していなくて、ストーリーも玉鬘とその一行が筑紫から都へ戻るまで
の経緯を綴ったものでしかなく、光の君自身が活躍するシーンが殆ど
無かったんですよ・・・だから、やや面白みに欠ける部分もあったかも
知れません。

ですが第二幕でのHIRO様は、いわゆる成熟した光源氏が持つ大人
の表情を見せながら、右近や紫の上とのやり取りを展開していて
とっても興味深く拝見させて頂いちゃいました!

特に、光の君が右近や紫の上(どちらも演者は名取さん)とふと交わす
視線が、実に”大人の付き合い”を彷彿とさせる感じがしてSilver個人的
には結構好きなシーンです。(※かなり焼けちゃいますがね。苦笑)

紫の上の役は、ある場面では翫雀氏が演じていた部分もあったのですが、
正妻が夕顔と彼女の忘れ形見(=玉鬘)の存在を知ってジェラシーたっぷり
に光の君に不満をぶつけるシーンは本当にコミカルでしたし、そんな正妻の
勢いについタジタジになってしまい困ったようなHIRO源氏の表情もちょっと
可愛かったかも!

翫雀氏と言えば、第一幕で玉鬘にしつこいほどに求婚してくる土豪を
九州訛りたっぷりに面白おかしく演じていたり、カーテンコールの時に
人知れず楽器隊の中に紛れていて結構お茶目だったりと、私がこれまで
抱いていた”お堅い歌舞伎役者”と言うイメージを見事に払拭してくれました。
(※そういう意味では、以前リーダー殿が対談していた某歌舞伎役者さん
も、実際は非常にフランクな方で意外だった記憶があります。)

翫雀氏の御子息である壱太郎君は、十代でありながらもその仕草や舞は
何処から見ても一人前の歌舞伎役者ですね~。 本当に立派です。
彼よりずっと年上であるHIROも、負けては居られませんわよ!(^^ゞ

ヒロイン的な役回りだった名取さんは言うまでも無く、しとやかな美しさが
印象的でした。 これだけ大御所の女優さんと共演出来て、HIROもきっと
いろいろ勉強になった事でしょうね。

さて、明後日からは”岡倉家の長女(笑)”こと長山藍子さんと共演する
『~葵~』編が開幕します。

このパートでは、『~夕顔~』編で登場した六条御息所が再びストーリー
に絡んでくるのですが、光の君の最初の妻・葵の上と何やらトラブルを
起こすみたいですね。
『~玉鬘~』編とは一変して、『~葵~』編ではちょっとした昼ドラ系の
どろどろした展開になりそうな予感がしてきますが・・・ともかくこちらの
パートも非常に楽しみです!!

まずは『~玉鬘~』編、お疲れ様でした♪
引き続き『~葵~』編も、初日と楽日を拝見しに参りますわ、HIRO様!

・・・おっといけない! まだ原作本の第3巻、1ページも開いていない!?
明日1日だけで、『~葵~』のパートを全部読み切れるのか!?(苦笑)




◆オマケ・・・Silver的・気になった事◆

本日の『~玉鬘~』編・千秋楽終演後、2度目のカーテンコールの時に
何人かの観客がスタンディング・オベーションで全キャストを迎えていた
のですが(※ついつい私も便乗しちゃいました。苦笑)、その中に全く”KY”
なHIROファンが居て少々残念に思いました。

その彼女、普段のライブ終演後であるかのようにHIROの名前を絶叫
していたんです。
出来れば、もう少しTPOをわきまえて欲しかったですね・・・。(苦笑)

accessやHIROソロのライブであれば、もう思う存分叫んで貰っても
O.K.だと思いますが、今回は『源氏物語』を題材にした厳粛な朗読劇
ですし、いくら終演後とは言えあの場でのHIROコールは些か場違い
だったのではないかと思うんです。

あの劇場に居たのは私達のようなHIROファンばかりではなく、御年配
の観客も大勢観に来ていらしたのは判っていた筈です。
たった一言のHIROコールによって、彼等が感じていたその場の良い
ムードが一変して台無しになってしまうケースだって大いに有り得るの
です。

私も正直なところ、大役を果たした彼の名を呼んであげたい気持ちで
一杯でしたが、それはこの場所ではやってはいけない行為だと思い、
その気持ちを必死に堪えつつ拍手のみでHIROの熱演振りを称える
事にしたのです。

もしも今日の当事者がこのブログを読んでいたのならば、今後の観劇
スタイルには十分注意して頂きたいと願うばかりです。
ライブにはライブ用の、そして舞台には舞台用の鑑賞マナーって多分
あると思うんですよね・・・その辺り、もう少し勉強して欲しいです。(^_^;)

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みちる

こんばんは~☆
いつも楽しい&詳しいレポありがとうございますm(_ _)m

またいましたか?!困ったファンが(><)
前回は携帯で今回は叫ぶファンが!
残念なことですね!!!
同じHIROを愛するファンとしてあってはならない事ですよね(><)
LIVEじゃないんだからね!
次の葵ではこのような事が無くHIROを始め出演者やスタッフの方達が気持ち良く千秋楽を迎えられるよう祈っております。
HIRO自身はどんな気持ちなんでしょうね?
生意気言ってすみませんm(_ _)m
by みちる (2008-05-02 22:56) 

Silver_Heart

>みちる様。
いらっしゃいませ~♪ いつも御訪問頂き有難うございます。

・・・そうなんですよ、私からしてみれば叫んだ当人はきっとライブと
舞台の区別が付いていないんじゃないかと思います。(苦笑)

今回の件で他のファンサイトを巡ってみても、「ああ言うコールは舞台
の時は興醒めだ。」と書いていた人も結構居まして、気になっていた
のは私だけじゃなかったのだと安心した次第です。(^_^;)

幸いにも『~葵~』編の初日では、”KYなHIROファン(笑)”は居なかった
ようですが、HIROファンの一員である私としてはもう少し舞台鑑賞マナー
を学んで欲しいと思いますね。
by Silver_Heart (2008-05-04 18:42) 

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