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『銀英伝・外伝 ~冷徹参謀閣下篇~』・総括レポ♪(その1) [貴水博之]

11/9に無事終了した『舞台版 銀河英雄伝説・外伝 ~オーベルシュ
タイン篇~』千秋楽日からあっという間に2日経った訳ですけど、未だ
に恍惚状態から抜け切れていないSilverでございます!(*^_^*)

ちなみに終演後はさすがにすぐには立ち去り難く、実に約1時間半ほど
車両出入口付近の寒空の下で待ち続け(苦笑)、愛しの参謀閣下殿に
「お疲れ様でした!!」と御挨拶させて頂きましたわよっ♪

その際、黒の帽子を始めとした黒尽くめの私服に身を包んだオーベル様
は車内からウィンドー越しに私達ファンに向かって笑顔でこんな一言を・・・。

HIRO「皆、クリスマスにね~♪ (※つまり来月18日の聖夜クルージング・
パーティーで逢おう!の意味か?)」

ええ、ええ! 勿論ですとも、参謀閣下殿!!!

無事に事前申込で当選しましたし、早速代金も振込完了しましたし(笑)、
満を持して聖夜航海晩餐会に参加させて頂きます!(*^_^*)

それにしても千秋楽日はHIROを始めとした主要キャストの面々もかなり
気合が入っていた御様子でしたわね~♪

例えばちょっとした場面(いわゆる笑いどころのシーン♪)で新たなアドリブ
があったり、終盤へ向かっていくにつれオーベル様の両目の義眼にやや
キラリと光るものが見え隠れしていたり・・・。(T_T)

あれはきっと、オーベル様自身もウルウルし始めていたに違いないわ!
(ED部分の『Eternal Sky』も何だか涙声で歌っていたように聞こえました
から・・・。泣)

その所為で私までもが思わず貰い泣きしそうになったんだから・・・全く
罪作りな御方ですわよ、あの愛しい参謀閣下殿はっ!!!(*^_^*)

と言う訳で、結果的に計5公演参戦させて頂いた今回の『外伝』について、
Silver的な総括レポを数回に分けてお届けしてみようと思います♪


◇お父様・オトマール編◇

桐生さん@『仮面ライダー剣』こと増沢望さんが演じたオーベル様の
お父様は、とにかく最初から最後までクライマックスだぜ!!(某・
『電王』風。苦笑)と言わんばかりの厳格なお方でした。

オーベル様が生まれつき病弱な上に先天性疾患(※両目の失明)
だった事に加え、彼の生みの母親(※つまり自分にとっての正妻)
にまで冷たく当たり散らすと言う、「この人、本当に人間なの!?」
と疑問を持ちたくなるくらい酷い人物として描かれていました。

これはあくまでもSilver個人的な推測に過ぎませんが、おそらくあの
オーベル様の一族は先祖代々から、ああいう厳格な育て方しかして
来なかったのではないか?なんて思っちゃうんですよね。

ひょっとしたらオーベル様のお父様だって、その又お父様(※つまりは
オーベル様のおじい様)から同じように厳しく育てられたかも知れない。
そんな風にさえ思えて来るのです。

オーベル様が“冷徹・冷酷”なキャラに描かれているのは、実はそんな
厳しかったお父様からの教えに基づくものだったです。

自らの優しさや甘さを隠す為、そしてオーベル家が抱える重要機密(※
諜報機関・Houndの存在)を隠す為、敢えて“冷徹な仮面”を被る事を
強いられたオーベル様は、最初の内こそ自分の内面的部分を装う事に
嫌悪感を抱いていました。

「私には、父上のようには出来そうも無い・・・。」
舞台序盤のシーンでは、表情を歪めながらそう呟いていたオーベル様。

しかしながら後に生じる事になる腹違いのお兄様との確執や衝突により、
やがてオーベル様もお父様の教えに従って行くようになるんですよね。

これが最終的に、オーベル様のその後の生き様を決定付ける悲劇を
生んでしまう事になるのです・・・。(T_T)

◇お兄様・シュテファン編◇

レッドレーサー@『カーレンジャー』こと岸祐二さんが演じた腹違いの兄・
シュテファンは、オーベル様のお父様が下働きの女性に生ませた子供
なんですが・・・それって思いっ切りお父様の“浮気行為”ですわよねっ?
(しかもオーベル様が生まれる前に、だなんて・・・酷過ぎますわ!!)

ひょっとしてオーベル様の御両親って、恋愛感情の無い、いわゆる“政略
結婚”だったりしたのかしら?
まあ、昔々の貴族間では頻繁に有り得そうな話ではありますが・・・。

もしもお父様が自分の妻を大事にしていれば、こんな浮気行為は絶対に
しない筈だし、当然ながら“腹違いの兄”と言う存在も生まれる訳は無い!

しかも、オーベル様が病弱で使い物にならないからと言って、卑劣な手段
(=諜報機関・Houndの連中にシュテファンのお母様を始末させた?)で
シュテファンを無理矢理引き取り、オーベル様の支えになるよう命令しつつ
当のシュテファンには自分とオーベル様を父親や弟だと呼ばせないように
終始徹底させたお父様・・・。

果たしてこんな非道なお父様が、“優秀な遺伝子”の持ち主だと言えるの?
彼こそが、“劣悪遺伝子排除法”で抹殺されるべきなのではないか???
私個人的には、ふとそんな風に思えて仕方なかったですわよっ!(^_^;)

ですがシュテファンは、貧困家庭に育った自分を拾ってくれたオーベル様の
お父様に恩義を感じて、ただ彼の命令通りにオーベル様の目となり手足と
なって優しい弟を支え続けて行きました。

序盤の場面こそ、仲の良い兄弟に見えたシュテファンとオーベル様ですが、
やがてそれぞれの銀河帝国に対する考え方の違いによって確執が生まれ、
ラストにお兄様は悲しい最期を迎えてしまうのです・・・。

そもそもオーベル様とお兄様の心がすれ違ってしまった直接のきっかけは
誰あろう、ラインハルト様の存在でした。

銀河帝国・上層部からの調査依頼(※ラインハルト様に関する身辺調査)とは
言え、もしも彼らがラインハルト様に興味を持ったりしなければ、あのまま仲の
良い兄弟で居られたかも知れないのに・・・。
(お兄様だけに見せた、あの穏やかなオーベル様の笑顔が凄く印象的だった
だけに・・・。泣)

そしてラインハルト様と似たような境遇(※奇しくもそれぞれの家族にまつわる
事情)で銀河帝国を心の底で激しく憎んでいたオーベル様が元帥閣下に共感
したりしなければ、お兄様と反目し合わずに済んだのかも知れません。(T_T)

しかしながらある意味でシュテファン兄さんはどんな形になろうとも、例えそれ
が自分が死する結果になったとしても、最後までお父様の教え(※オーベル様
を守り、支えになる事)を忠実に守ったのだ、とも言える訳で・・・。

オーベル様が構えた銃で肩を撃ち抜かれ、その僅か数分後に自らの宿命を
悟ったかのように自らの頭を銃で撃ち抜き、オーベル様の眼下へ落下して
いくシュテファン兄さん・・・。

彼はこういう形で、弟の理想と信念を守り抜いたと言っても過言ではないと
思います。

銀河帝国の現体制の歪みによって実母を、そして自らの独断で腹違いの兄
を失う事になったオーベル様はその瞬間から、皮肉にもお父様の教え(※自分
の思惑を悟られないよう、外では徹底して冷徹な仮面を被る事)に従っていく
ようになるんですよね・・・。

ちなみにこのシュテファン兄さん、普段の岸さんの軽い乗り(笑)から想像
するに、きっと彼も舞台上でアドリブがやりたくて仕方なかったんだろうな、
等と思っていましたら、千秋楽日で遂にやって下さいましたわよ!!!

諜報機関・Houndの“ズッコケ3人組(笑)”とのやり取りの中で、調査結果
に物足りなさを感じたシュテファン兄さんから「猟犬の鼻が鈍ったんじゃない
のか!?」と指摘された3人組が、それぞれのコートの匂いを嗅ぎ合いつつ、
声を揃えて「猟犬の鼻、鈍りました!!!」と可愛く(苦笑)尚且つ茶目っ気
たっぷりに敬礼する場面がそれです。(^_^;)

楽日の同じシーンでは何と、シュテファン兄さんまでもが自分のコートの匂い
を嗅ぐような仕草をして下さっていたんです!

そんな兄さんの悪乗り振りに(苦笑)、当然観客もプチ笑いしていて・・・直後
の3人組に対するお叱りの台詞=「ふざけていないで真面目にやれ!!!」
でも場内でのクスクス笑いが途絶える事はありませんでした。(^_^.)

今回の『外伝 ~冷徹参謀閣下篇~』はどうしても全体的に重厚なストーリー
展開なので(※しかも上演時間がノンストップの90分前後!!苦笑)、こういう
インターバル的な笑いどころがあったのは、観客にとってある意味息抜き的な
感じで良かったのかも知れません。

◇キルヒアイス編◇

今回の『外伝』にキルヒーが“友情出演”扱いで登場すると聞いた時にこの
ブログでも触れましたが、オーベル様とキルヒーの接点と言えばあのシーン
しか考えられない!と思っていました。

そうです・・・『第一章 銀河帝国篇』に於いて、ラインハルト様が昇進する時
の初めての出逢いと、オーベル様がラインハルト様に自らの売り込み作戦に
出た時(笑)の、この2つの場面です。

案の定これら2つのシーンが今回の『外伝』で再現された形となり、キルヒー
は実質上ここだけの出番だったのでした。

とは言うものの、オーベル様の過去や当時の心情が明らかになった上での
『第一章 銀河帝国篇』の場面再演は、これまた一味違った見方が出来て
何だか新鮮に感じられました。

キルヒーこと崎本君は体調を崩しながらも何とか頑張って演じてくれましたし、
その点は評価したいと思います。

しかしながら、キルヒーの傍にはやっぱり元帥閣下殿(※ラインハルト様)が
居て下さらないとしっくり来ないなあ~。(*^_^*)

願わくば、来年4月上演の『第二章 自由惑星同盟篇』以降でも構わない
ので、ラインハルト様とキルヒーの若かりし頃のストーリー(※原作で言う
ところの『外伝 ~黄金の翼~』)を舞台化しては貰えないでしょうか??

おっと・・・余り長くなってもいけませんので、今回の総括レポはここまでに
させて頂きますね♪

次回はいよいよ我らが参謀閣下殿や、その他演出部分等について熱く語り
倒してみたいと思いますっ!!!(^_-)-☆


銀河英雄伝説 外伝 オーベルシュタイン篇 テーマソング~Eternal Sky~

銀河英雄伝説 外伝 オーベルシュタイン篇 テーマソング~Eternal Sky~

  • アーティスト:貴水博之
  • 出版社/メーカー: エイベックス・エンタテインメント
  • 発売日: 2011/10/26
  • メディア: CD



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