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『King of the Blue』・総まとめと楽日カーテンコール♪ [貴水博之]

早いもので、2010年もあっという間に2月へ突入となりました。
しかしながら私の頭の中には、未だに攻様の激しく熱く、そして
切ないボーカルが響き渡っております♪

と言う訳で、昨日無事に終了しましたロック・ミュージカル『King
of the Blue』について、Silverなりの視点で感じた総まとめ的な
記事+千秋楽日・カーテンコールの模様をお届けしてみようかと
思います。

太古の昔より、長い年月を戦い続けて来た人間達と鬼一族。

この『King of the Blue』では、そんな過酷な戦いの世の中で
生まれた一つの悲恋劇を軸に、人間と鬼と言う異なる種族の
複雑に絡み合った関係性が描かれていました。

勿論一番の見どころは、鬼一族の王である蒼龍(あみーご)と
人間側の味方に付いた鬼一族・西家の長である白虎(泉見君)
との運命の出逢いと悲恋なんですけど、私個人的に言わせて
貰えれば今一つ悲劇性が感じられなかったと言うか・・・何だか
綺麗事のまま二人を心中させたような淡白さを感じてしまったん
ですよね~。(^_^;)

どうせ悲恋劇を描くなら、蒼龍と白虎の激しいほどの恋愛感情を
もっと全面に押し出しつつ物語を構成すべきだったのでは?等と
思ったりもしました。

そしてストーリーの中で玄武殿(和樹君)が語っていましたが、どう
やら蒼龍と白虎は今回だけに留まらず、過去の時代でも何度も巡り
会い愛し合う仲へと発展する宿命にあったようですね。

玄武「・・・貴女(蒼龍)は、目覚める度に白虎を探す!」

この台詞からも判るように、玄武殿は蒼龍と白虎が何度も惹かれ
合う宿命を知っていながら、鬼一族の存続の為に彼ら二人を引き
離そうと画策します。
その一方で、自分の中にある蒼龍への思いをひた隠す玄武殿・・・。

鬼一族の仲間だと勘違いされ人間達になぶり殺しにされてしまった
阿国一座の仲間だった琴夜叉の死、そして人間側に停戦申し入れ
の手紙を届けようとしたのに信じて貰えず人間に斬り殺された弁天丸
の死に、激しい怒りと悲しみと憎しみを感じて身体の震えが止まらない
蒼龍を思わず強く抱きしめてしまう玄武殿・・・そんな彼の姿は本当に
切なくて切なくて仕方なかったです!(T_T)

ではここで、私が思わず感情移入してしまったキャラクター達について
少々語ってみます。

◇玄武殿(加藤和樹君)

先程も書いたように、玄武殿は蒼龍への秘めた恋心を一切告げぬまま、
鬼一族復活と繁栄の為に蒼龍(阿国)を一族の王へと祭り上げます。
全てはただ蒼龍の為にと、彼女を守ろうとする玄武殿。

しかしながら図らずも人間界で暮らした所為か、蒼龍は一向に自分の
忌まわしい身分を信じられず戸惑うばかりで・・・。

しかもその人間界で出逢ったのが、かつて鬼一族を裏切り人間側の
味方に付いた西家の長・白虎。
彼ら二人は、かつての歴史のようにまたしても偶然に巡り会い恋に
落ちてしまうのです。

蒼龍が白虎に逢えず悲しい思いをしているのを傍で観ていながら、何も
してあげられない自分が酷くもどかしい・・・玄武殿の苦渋に満ちた表情
からはそんな切ない想いが滲み出ているように見えましたね。

それにしても、何故蒼龍の出生だけがそんなに複雑だったでしょうか?
玄武殿や朱雀に関しては、甦る度に最初から鬼として覚醒しているよう
ですし、やはり前世での死に方が来世での転生にも大きく影響するん
でしょうか?

もし最初から鬼一族の王と言う自覚を持って生まれていたのならば、
自分達鬼一族を裏切った白虎と恋に落ちたりしなかったでしょうに・・・。
そしていつも自分の傍で優しく仕える玄武殿の存在を愛おしく思ったかも
知れませんよね・・・改めて玄武殿って、一途に蒼龍を思い続けているのに
結果的には報われないまま終わっている訳で、本当にお可哀想ですわっ!(T_T)

玄武殿を演じた和樹君は、本作品でのまさに”影の主役”と言っても良い
くらい大活躍だったと思いました♪

それが証拠に、全編通して”和樹君で始まり和樹君で幕を閉じる”流れに
なっていたんですものねえ・・・これを”影の主役”と言わずして何と言い
ましょう!(笑)

和樹君パートの楽曲自体も、蒼龍を陰ながら見守る者・玄武殿の切ない
心情を凄く表現してくれていて、観客として観ている私でさえも胸が締め
付けられるような思いで一杯でした!

◇弁天丸君(東山光明君)

玄武殿が”陰で見守る者”ならば、蒼龍と共に阿国一座で暮らしていた
東家の鬼・弁天丸は”日向で支える者”でしょうね。

蒼龍が人間界に生れ落ちて以来、ずっと傍で彼女の覚醒を待ち続けた
弁天丸。

実は彼も蒼龍に淡い恋心を抱いている内の一人だったのですが、彼の
場合は既に自分の立場を弁えているのか、自らの思いは心の奥底に
仕舞い込んでいる様子でした。
自分は蒼龍の傍に居て、彼女をお守り出来ればそれだけで良い・・・と。

そんな一途な弁天丸君に、かなりの好感度を持ってしまった私、Silver。
実際問題、弁天丸君は本作品中でも結構人気が高かったようです。
(先日のトークショーでは、和樹君や大河君が弁天丸役をやりたがって
いたとのエピソードが語られてましたしね~♪)

こら~っ! 思いっ切り役得だぞ~、弁天丸君っ!!(苦笑)

その弁天丸君を演じた東山光明君は、2人組のボーカルユニット・Honey L
Daysのメンバーの一人だそうですが、何と今回の『King of the Blue』の
全曲作曲を担当したのがそのHoney L Daysの相方・KYOHEI氏なんだ
そうです。

つまりは・・・そう、去年の”『グッバイ、チャーリー』状態(笑)”だった訳で!
(ごめんなさい! accessファンにしか判らないネタです。苦笑)

一つの舞台作品の音楽担当と出演者が同じグループ所属と言う、何とも
奇跡的なコラボが又一つ実現した事になるのです。

そういう意味ではHoney L Daysファンの皆様方はきっと、”一粒で二度
美味しい(笑)”思いをされたに違いありませんわね!
(私も去年9月に、全く同じ喜びを感じた内の一人でございますから!笑)

◇攻様(HIRO)

そして勿論、最後に控えしは我が愛しの攻様でございます!!(*^_^*)

攻様と白虎の所属していた西家は確か人間に滅ぼされた筈なのですが、
どういう経緯なのか二人は何故か憎き存在である筈の、人間側の皇帝
の味方に付く事となります。

お互いの共通点が”孤独”だったのは何となく判るのですが、一体どんな
理由で白虎と攻様が皇帝の意志に共感を持ち忠誠を誓うようになったのか、
その辺りがやや説明不足だったかなあ~?と思ったりしました。
(”戦いの無い平和な世界を築く為”とは言うものの、それを達成する為の
手段がどうにも納得出来ないんですよね~。苦笑)

そんな中、白虎と攻様がお互いを強い絆で結ばれた兄弟のように大切に
思っている様子だけは凄く伝わって来てました。

倒さなければならない敵・蒼龍に白虎は運命的に心を奪われ、彼の意志
が揺らいでいる事を知った攻様は酷く心を痛めますが、きっと自分が彼を
立ち直らせてみせる!と悲壮な決意を込めて戦場を走り抜けて行きます。

しかし結果的に人間側には白虎の裏切り行為と見なされ彼の処刑が決定
してしまい、皇帝は不本意に思いながらも攻様に白虎の処刑執行を命じる
事となります。
他の兵士に任せるくらいなら、攻様の手で白虎を葬ってやって欲しい・・・・
それはそんな皇帝の心遣いからの、悲しい命令だったのです。

ところが攻様は白虎を処刑する振りをしつつ彼を逃がし、蒼龍への想いを
成就させてあげようとしていたのでした。

白虎に武器を預け丸腰状態になった攻様を朱雀が襲い、最後は玄武殿の
渾身の一太刀によって攻様は壮絶な最期を遂げてしまう訳ですが・・・。
攻様自身も結局は非情に徹し切れず、白虎を助ける道を選んだんですよね。

ただそんな攻様の犠牲的行為も、白虎と蒼龍の心中とも受け取れる最期
で空しく水の泡となります。
攻様が、一体どんな思いで白虎を助けたのか??
あれでは、単なる無駄死にではありませぬか!!!(T_T)

でも私個人的には、攻様の死は他の人間達よりもずっと”人間らしい”死に様
だったのではないかしら?と思っています。

そしてそんなお優しい攻様を始めとした白虎や蒼龍、玄武殿は、大切な相手
の事を深く思い遣れると言う点では一般庶民連中よりも遥かに”人間らしい
生き物”だと感じました。
寧ろ、琴夜叉を無残になぶり殺しにした連中(=人間共)の方が余程鬼っぽく
見えてしまったほどでしたから・・・。(苦笑)

今回の作品を通じて私個人が勝手にイメージした”鬼”とは、家族や恋人・
兄弟や仲間を大切に思う心を一切捨て去った悲しい存在なのだと思います。

自分自身しか見えなくなったその時こそ、自分の中に”鬼”が生まれた瞬間
なのかも知れません・・・。 そうならないように、これからの日常生活を一分
一秒でも大切に生きていこうと、そんな風にも感じましたね。

◇1/31(日)千秋楽日・カーテンコールでの絶叫3連発!(苦笑)

感動のフィナーレを迎えた昨日は、千秋楽日ならではのカーテンコールが
行われました!

3回目か4回目だったかはもう既に記憶の彼方ですが(笑)、最後のカーテン
コールで白虎・蒼龍・玄武殿・朱雀・皇帝そして攻様の主要キャスト6名が
ズラリと勢揃いして千秋楽の御挨拶をして下さったのです♪

朱雀役・大河君は途中でウルッとしそうになりながらも、最後までしっかりした
コメントを残してくれてましたね。

続く玄武殿役・和樹君は相変わらずおとなしめで口数が少ないながらも、感謝
の言葉を告げていました♪ 
・・・う~ん、益々和樹君の好感度がアップしたかも!!!
(これは決して、”浮気”ではございませんのよ! HIRO!!苦笑)

そして皇帝役・RYOHEI氏と蒼龍役・あみーごのコメントがほぼ同じ内容だった
のですが、此処でいきなりHIROの活躍の場がやって来たのでございます!!

「明日(楽日翌日の、つまり今日の事ですね。)からこの舞台が無いと思うと、
これからどう過ごして行って良いのか心配で、心配で、心配で・・・。(苦笑)」

RYOHEI氏やあみーごがやたらに”心配で・・・。”を連呼していましたので、
私は咄嗟にあのフレーズを思い出しました。
・・・まさかHIRO、貴方又やらかすのでは!?(^_^;)

案の定、私の予想は見事に的中し、HIROは例の一言を絶叫したのです!

HIRO「心配無いさ~!!!♪(by大西ライオン。苦笑)」

嗚呼・・・やっぱり! 全くもう、HIROのお馬鹿!!!!!
私はカーテンコールで熱くHIROコールを投げ掛けつつ、思わずこんな台詞
まで彼に浴びせてしまうのでした。(苦笑)

そしてRYOHEI氏やあみーごの時のみならず、自分のコメントの時にも
同じネタで観客の爆笑を誘っていたHIRO。

HIRO「この先、どんなに厳しい人生が待っていようとも・・・心配無いさ~♪」

嗚呼・・・全く本当に馬鹿HIROなんだから!(=Silver、心の呟き再び。笑)

先日のアフター・トークショーより一段と高らかに響く彼の呆れたハイトーン・
ギャグ(笑)に、またしても頭を抱えてしまうSilverなのでした。(^_^;)

楽日のカーテンコールに於いては、HIRO以外にMVP候補は居ないかも!
でもきっと舞台稽古中もこんな感じで、主要キャストさんや大勢のカンパニー、
スタッフさんにとってのムードメーカー的な役割をも果たしていたのかも知れ
ません。
いずれにしましても、いろんな場面でお疲れ様でしたわね~、HIRO!!

最後に控えし座長・白虎役の泉見君がカーテンコールを締めるべく、自分が
コメントした後にもう一度先輩格のHIROに何か喋らせようとしたらしいんです
けど、そこはHIROも察して役目を座長に戻してあげていたようです。
・・・さすがは気遣い王・HIROです事!(^_^;)

そんな感じで、9日間と言う短い期間ではありましたが今回の『King of the
Blue』は、私にとって又一つ大好きな作品になった気がしました。

出番が少ないながらもHIROが演じた攻様は結構格好良い見せ場が沢山
ありましたし、何より熱い生き様を持った優しくて素敵な鬼さん(笑)でした
ので、ファン的にもとっても大満足でございます!

又いつか・・・今度は映像(DVD)の中で攻様に再会出来るのを心待ちに
したいと思っておりますっ♪

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なごの

はじめまして、なごのと申します。加藤くんのファンの者です。
「King of the Blue」の感想を探して、こちらへたどり着きました。
千秋楽、貴水さん大活躍でしたね! 明るい楽しいカーテンコールになって、見ていてこちらも楽しかったです。
加藤くんも「心配で・・・」をやってくれたらいいのに!と思ったんですが、根が真面目な人なのでどうにも・・・(苦笑)
その真面目さを好印象に取っていただけてうれしいです。ありがとうございます。

貴水さんの華やかな存在感といい、タフな声量といい、加藤くんには本当に勉強になることばかりだったんじゃないかと思っております。
アフタートークで見る限り、ずいぶん懐いている様子で、貴水さんもかわいがってくださっているようだったので、本当にありがたかったです。
脚本・演出自体はむむむ・・・と思うことはあったのですが、30日、千秋楽の熱演で救われた感じでした。もし再演があるとしたら、それぞれの歌をもっとじっくり聞かせていただきたいですね。
素敵なレポと感想をありがとうございました。
by なごの (2010-02-02 11:29) 

Silver_Heart

>なごの様。
こちらこそ初めまして!
まさか和樹君ファンにコメントを書いて貰えるとは思っていませんでした!
わざわざの御訪問、本当に有難うございます!

楽日での一コマ、HIROファンの私としてはちょっと・・・と言うか実はかなり
こっぱずかしい気持ちで一杯だったのです!

和樹君ファンは勿論の事、他の出演キャストのファンの方だって大勢いらして
いたでしょうに、ウチのHIROがあんなくだらないネタを披露してしまってさぞかし
ドン引きだったのではないでしょうか?(^_^;)

お目汚しと言うか・・・お騒がせしちゃって申し訳ありませんでした!(苦笑)
でもそれなりに楽しんで頂けたのなら、それはそれで嬉しいです♪

和樹君が真面目でおとなしめのタイプだと言うのは、『仮面ライダーカブト』の
頃から何となく感じていましたよっ♪
そんな玄武殿もHIROのギャグにニコニコしてくれていたので、結果オーライで
良かったのかな?と・・・。(^_^;)

和樹君が今回演じた玄武殿は、本当にいろんな意味で良いキャラクターだったと
今振り返ってみても凄くそう思います。
おそらくHIROにはああいう繊細な役どころは務まらなかったでしょうし、和樹君に
こそ相応しい配役だったのかも知れませんよね♪

実は、今度和樹君が主演する5月の舞台『罠』のぴあ・プレリザーブ(※楽日)を
申し込んでいるところなんです!

次の舞台では何と斬鬼様(又は次狼様・ガルル様)こと松田賢二様と共演するとの
事で(本来のお目当ては斬鬼様でして・・・♪)、駄目元でチケットを申し込んでいます。

もし上手くゲット出来たら、ドレイク大介君と斬鬼様との”夢の共演”をじっくり堪能
して来たいと思っております。

『King of the Blue』の再演・・・まだ終わったばかりですしどうなるかは判りません
けれど、もしも再演が実現するならば勿論私ももう一度観に行くつもりです!
そして出来れば今回のキャストが一人も欠けずに全員集結してくれれば良いですね♪
当然ながら、玄武殿役は和樹君にお任せしますから!!!

舞台の他にも『インディゴ』だったり『リボーン』だったり、和樹君はいろいろとメディア
露出が多くなっていますよね~♪ HIROファンの私としては実に羨ましい限りです!

『インディゴ』は今や私もすっかり嵌ってしまい、憂夜さんが毎回煎れる美味しそうな
フレーバー・ティーを実際に飲んでみたくてたまらなくなります。(苦笑)

何はともあれ、今後とも当ブログを御贔屓に宜しくお願い致します!m(__)m

by Silver_Heart (2010-02-02 21:04) 

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