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『迷いの星のシャドウ』は嘆く・・・。 [松本零士系アニメ&コミック]

昨日行われた国際天文学連合の総会に於いて、太陽系さいはての星・冥王星が
惑星の規定から除外されると言う発表があったのを知って、思わずブログのカテゴリー
を追加してしまいました!(^^ゞ

冥王星と言えば、私が幼少の頃からずっとファンである漫画家の松本零士先生が
お書きになった名作コミック『銀河鉄道999』に登場するエピソード『迷いの星の
影(シャドウ)』が真っ先に思い浮かびます。

『シャドウ』と言っても、今やすっかりダーティー・ライダーに成り下がってしまった感の
あるザビー影山君(苦笑)が率いるゼクトルーパーの精鋭チーム・シャドウの事では
ありませんのでくれぐれも御注意下さいませ。(^^ゞ

『銀河鉄道999』は、永遠の命(=機械の身体)を求めて宇宙を旅する少年・星野鉄郎
と彼の道連れとなる謎の美女・メーテル(=実は機械化母星の王女)の長編シリーズ
ですが、この物語に登場するシャドウは、太陽系最後の停車駅である冥王星に住む
『氷の墓地』の管理人を務める機械化人間なのです。

『氷の墓地』には、機械の身体になる為に生身の身体を捨て去った人間達のいわば
『抜け殻』が多数安置されていて、その中には鉄郎の旅のお供であるメーテルの
元の身体も氷の中に埋葬されているようです。

人間だった頃のシャドウはまさに『絶世の美女』と言える程に美しく、その自分の美を
永遠のものにする為に自ら機械の身体を選びました。
シャドウの元の身体も又、同じように冥王星に冷凍保存されていたのです。

しかし、機械化後のどんな顔にも満足出来なかったシャドウは、遂には自分の顔を
作りませんでした。
永遠の命を手に入れたとは言え、人間の頃以上の美貌までは得る事が出来なかった
シャドウは以降、機械の身体と生身の身体の狭間で葛藤を抱えていく事になるのです。
これが彼女が『迷いの星のシャドウ』と呼ばれる由縁になる訳です。

私は幼少の頃から宇宙に関する事が大好きで、コミックやアニメは勿論の事、実際の
天文学にも非常に興味を持っていました。
宇宙の神秘性への関心は今この年齢になっても尚、消える事無く続いています。

今回、『冥王星は惑星ではない。』と言う決議が下されてしまって、何だか寂しいような
不可思議な気持ちに囚われているのはひょっとして私だけでしょうか?
物心付いた時から、『冥王星は太陽系惑星の仲間』と学習させられてきただけに、
まるで裏切られたかのような錯覚さえしてしまいますね。(^^ゞ

この件に関しては、前述の『999』原作者・松本零士先生も嘆いていらっしゃいます。
『冥王星は太陽の周りを廻っている地球の仲間だ。』とも仰っています。
多くの人達が抱いていたであろう宇宙へのロマンが、突然厳しい現実を突き付けられて
急激に失われていくような気がして、やっぱり何となくガッカリモードになりますね。(^^ゞ

もし今、冥王星にシャドウが実在するとしたら、この事実を知って彼女は一体どんな
『嘆きの言葉』を呟くのでしょうね?(^^ゞ


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